※この記事は、WordPress6.0、6.0.1、6.0.2リリース後に更新してます。
この記事では、メジャーアップデード「WordPress 6.0」のリリース日、新機能・修正内容、気になる点などをご紹介します。
新機能については、詳しく内容を知りたい方のために参考となる記事もあわせてご紹介してますので、ぜひ一緒にご覧ください!
※なお、最新のWordPressは、2023年12月6日メジャーアップデートとしてリリースされた「WordPress6.4」です。特に理由が無い限りは最新のWordPressバージョンのご利用をオススメします。
WordPress 6.0のリリース日
WordPressのメジャーアップデートとなるWordPress 6.0の正式版リリース日ですが、下記を予定しています。リリースされました!!!
地域 | リリース日 |
---|---|
アメリカ | 2022年5月24日(火) |
日本 | 2022年5月25日(水)の早朝 |
2022年1月25日にリリースされた「WordPress 5.9」から約4ヶ月ぶりとなる、2022年の2番目のメジャーアップデートとなります。
※現在は、マイナーアップデートを含む2023年10月13日にリリースされた「WordPress6.0.6」が最新です。
下記リンクから、該当のWordPressをダウンロードできます。
WordPress 6.0の名前は「Arturo – アルトゥーロ」
WordPressはメジャーアップデートの際に毎回、ジャズ・ミュージシャンの名前をつけております。
今回は「Arturo」と名付けれらました。
読み方としては「アルトゥーロ」。
グラミー賞を受賞したこともあるジャズミュージシャン「アルトゥーロ・オファリル」からきており、50年にわたって15枚以上のアルバムをプレスしているなど、コンテンポラリー・ラテン・ジャズに多大な影響を与えている人物とのこと。
- 【WordPress.ORG (日本語)】
WordPress 6.0 「アルトゥーロ」 | WordPress.org 日本語 - 【アルトゥーロ・オファリルについて(Wikipedia)】
アルトゥーロ・オファリル – ウィキペディア (wikipedia.org)
WordPress 6.0の主なアップデート内容
Gutenbergの強化がメインで、投稿者にとっては嬉しいアプデ内容?
WordPress 6.0のアップデート内容は、WordPress 5.0から新たに導入された「Gutenberg(ブロックエディター)」のさらなる強化が主な内容です。
主には、
- Gutenbergで利用できる新しいブロックの追加
- Gutenbergにこれまであった機能の使い勝手をよくするための改善・多数のバグ修正
上記のように、Gutenbergの細部に渡るアップデートといった具合です。
Gutenberg利用者、いわゆるWordPressを使って実際に投稿をする人にとっては嬉しいアップデートになっているかと思います。
主な新機能・修正
新機能
- スタイル切り替え
テーマを変更せずに、ボタンひとつでビジュアルを切り替えることができるように。
【参考】サイトのルックアンドフィール - その他のテンプレートオプション
ブロックを使用して、5つのテンプレート (作成者、日付、カテゴリ、タグ、分類) を編集できるように。 - 複数のブロック選択
複数のブロックにまたがるテキストを簡単に選択できるように。 - リストビューの改善
新しいキーボードショートカット(Shift + クリック)を使用すると、複数のブロックを選択して一括で変更(位置変更、削除など)したり、デフォルトのビューで折りたたまれたビューでコンテンツを一目で確認できるように。 - 設計ツール
新しいカラーパネル、透明度オプション、新しいレイアウトオプション(スタック、行)を作成するためのグループブロックのバリエーション、カバーブロックにアイキャッチ画像を設定する機能、アイキャッチ画像の正確なサイズを制御する機能、ギャラリーブロックのギャップサポートなど、多数に設計ツールが利用可能に。 - 新しいブロック
「コメント」「続きを読む」「結果無し (表示する記事が無い場合に、代わりに表示するブロック)」「投稿著者の経歴」「アバターブロック」が新たに追加。 - ブロックロックUI
ブロックエディタには、「再利用ブロック」という、一度編集したブロックを再利用できるように使い回せる機能があります。このブロックを「削除する」や「移動する」、またはその両方を行うオプションを無効(ロック)することができるように。 - ブロックテーマのエクスポート
編集したブロックテーマのスタイルを「エクスポート」できるように。編集したスタイルを含めて別サイトに適用することができるように。 - ウェブフォントAPI
ローカルフォントをPHPまたはtheme.jsonで管理できるように。
修正
約1,000の機能強化とバグ修正により、安定性、パフォーマンス、ユーザビリティの強化ももちろんされているとのことです。パフォーマンス向上は単純に嬉しいですね。
【公式動画】WordPress 6.0の紹介
下記、WordPress 6.0に関してのWordPress公式動画(YouTube)になります。
ばっちり英語ですが、イメージはなんとなくつかめるかと思います!
前のバージョン「WordPress 5.9」との違いは?
1つ前のメジャーアップデートであるWordPress 5.9ほど目新しい新機能や修正は無い印象です。
「新しいWordPress 6.0」というよりは「WordPress 5.9 その2」みたいなイメージでしょうか。
そのため、「Gutenberg(ブロックエディタ)をバリバリ使って記事の作成をしていた!」という方以外は、さほど違いがわからないかもしれません。
というのも、以前のWordPress 5.9では「お?!」と思わせるアップデート内容が多くあり、Gutenberg(ブロックエディタ)を利用していないユーザーからの好意的な反応が多くありました。
例えば、
- フルサイトエディタ(FSE)というノーコードツールのような目玉機能の実装。
- 「Twenty Twenty-Two」というデフォルトテーマを新たに追加。
- ページ読み込みが30%高速になるなどのパフォーマンス強化。
WordPress公式YouTubeからWordPress5.9のイメージ動画がリリース’前’から公開されていたほど、盛り上がっていた印象です。
WordPress 5.9の主な内容については下記記事で紹介しておりますので是非!
アップデートで気になる点
WordPress6.0の要件
WordPress 6.0 を実行するための要件は下記となっています。
- PHP バージョン 7.4 以上。
- MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.3 以上。
- HTTPS 対応。
※直近の要件(WordPress 5.9リリース時など)と比べた場合、MariaDBのみがバージョン 10.2からバージョン 10.3に変更されています。
要件について詳しくは下記を公式ページをご参考ください。
今後も引き続き注意しておきたい「PHPのバージョン」
ひとつ、今後の動きも含めて注意しておきたいのがPHPのバージョンです。
そもそもWordPressですが、PHPというプログラム言語で構築されているため、PHPのバージョンがWordPressに大きな影響を与えます。このPHPは最近高速化が進んでおり、現在ネット上で運営されているサイトのバージョンの中心は7.4や8.0への移行が進んでいます。※最新PHPは8.1です。
現在WordPressで推奨されているPHPバージョンは「7.4」となっておりますが、2022年11月28日にセキュリティサポート終了を予定しているバージョンです(アクティブサポートは2021年11月28日にすでに終了しています)。
そのため、次のメジャーアップデートとなるWordPress6.1では、PHP8.0以上が推奨になってくる可能性もあります。
PHPバージョン7.4の現状としては活発なサポートされていませんが、多くのウェブサイトで使用されています。WordPressで使われているサイトの半分がPHP7.4を利用していることもあり、すぐさま推奨バージョンが変わる可能性は薄いですが、頭の片隅に入れておいてもいいでしょう。
【参考】Statistics | WordPress.org (WordPressで使われているPHPバージョンの統計)
Internet Explorer 11のサポートは?
Internet Explorer 11(IE11)のサポートについては、2つ前のバージョン”WordPress 5.8″からすでに終了しているため、今回の”WordPress 6.0″でも同様にサポート対象外となっています。
投稿画面が真っ白になる報告がぽちぽち
こちら、運営者でも起こった現象なので共有しておきます。
WordPressをアップデート直後に、ブログの新規投稿画面が真っ白になり記事が書けなくなる現象が起こっていました。
下記が当時の状況です。
- WordPress6.0にアップデート直後
- サーバーはConoHa WINGを使用(他サーバーでは見受けられず)
- ブラウザはMicrosoft Edgeを使用(Google Chromeや他主要ブラウザでは見受けられず)
なお、WordPress5.9のアップデート直後でも起こった現象でした。
ConoHa WINGのキャッシュが強すぎたためらしいです。
なお、アップデート数日後には治り、現在ダウンロードできる最新の6.0.2では問題なく動作したため、特に気にすることはないかと思います。
気になる方は、下記で実際に起こった方の声や解決方法がまとめられていたので、参考にどうぞ!
そもそもアップデートをするか否か。。。
ここは、サイト制作者にとっては非常に迷うところ。。。
サイトが崩れる可能性や、利用中のプラグインの互換性だったり、いろいろと面倒ではありますね。
ただ、過去のバーションで使う理由が特にない場合は、アップデートを推奨します。
※本サイト「WPWeb」では、すでに”WordPress 6.0″にアップグレード済みです。現状、特に不具合等なく運用できています。
「アップデートを推奨する理由」と「アップデート方法」については下記の記事でまとめています。ぜひ!
WordPress6.0に関して参考にしたい記事
まだまだ情報が少ない「WordPress6.0」ですが、現状追いかけておきたい記事をピックアップしてみました。
より詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。
WordPress6.0の変更点をチェック
こちら、WordPress6.0の変更点として、新着のお知らせや変更・修正等の情報があるたびに更新がされています。箇条書きではあるものの、WordPress6.0に関するほとんどの情報が網羅されているので、WordPress6.0の情報をより詳しく追いかけたい方は是非。
WordPress6.0に備える
こちら、WordPress6.0による影響や起こりうるエラーを踏まえて、それらを無効化する方法や回避方法などが書かれています。
WordPress6.0への「アップデートが不安」「アップデートする前に対策しておきたい」という方は見ておいて損はないかと思います。
【新機能を解説】WordPress6.0で何が変わるのか。
新機能についての詳しい内容が動画付きで分かりやすくまとめられております。
WordPress 6.0に関する公式ブログ(日本語版)
下記、 WordPress 6.0に関する公式ブログの記事です。
新しい記事が公開され次第、順次更新していきます!
※上から最新順
- WordPress 6.0.3 セキュリティリリース | WordPress.org 日本語(投稿日 : 2022年10月17日)
- WordPress 6.0.2 セキュリティとメンテナンスのリリース | WordPress.org 日本語(投稿日 : 2022年8月31日)
- WordPress 6.0.1 メンテナンスリリース | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年7月13日)
- WordPress 6.0 「アルトゥーロ」 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年5月25日)
- WordPress 6.0 リリース候補版 3 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年5月18日)
- WordPress 6.0 リリース候補版 2 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年5月12日)
- WordPress 6.0 リリース候補版 1 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年5月09日)
- WordPress 6.0 ベータ 4 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年5月06日)
- WordPress 6.0 ベータ 3 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年4月28日)
- WordPress 6.0 ベータ 2 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年4月22日)
- WordPress 6.0 ベータ 1 | WordPress.org 日本語 (投稿日 : 2022年4月19日)
WordPress 6.1 の情報が出ていました!
※2022.06.24、2022.09.28追記
アメリカ時間の6月23日、英語版のWordPress.orgにてWordPress 6.1リリース情報の記事が投稿されていました。
スケジュールによると、WordPress 6.1のリリースは、2022年10月25日 →変更:2022年11月01日に予定されています。
WordPress 6.1については、下記記事で簡単に紹介しています!
こちらは、詳しい内容が入り次第更新していきます!