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最新のWordPress 5.9とは?知っておきたいアップデートしたらできることと、おすすめ記事紹介!

この記事では、WordPress 5.9の主な新機能と修正内容についてご紹介します。

より詳しく内容を知りたい方は、詳細に解説されている記事へのリンクもあわせてご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください!

※最新のWordPressは、2024年4月にメジャーアップデートとしてリリースされた「WordPress6.5」です。特に理由が無い限りは最新のWordPressバージョンのご利用をオススメします。

WordPress 5.9のリリース日

2022年1月25日(アメリカ時間)、WordPressのメジャーアップデートとなるWordPress 5.9のリリースが予定されています。
日本では2022年1月26日の早朝になる予定です。

【2022/01/26追記】祝:リリースされました!

今回のバージョンの名前は、その名も、、、

「Joséphine」

※英語読みで「ジョセフィン」、フランス語読みで「ジョゼフィーヌ」らしいです。

世界的に活躍したジャズシンガー、Josephine Bakerにちなんで名付けられたとのこと。。。


なお現在は、メンテナンスアップデートとなる「WordPress 5.9.8」がリリースされています。

Release Archive | WordPress.org 日本語

WordPress 5.9の主な新機能と修正内容

WordPress 5.9では、以下のような機能の追加・修正がされています。

  • フルサイト編集(Full Site Editing = FSE)と新デフォルトテーマ「Twenty Twenty-Two」の搭載
  • テーマ開発ができるtheme.jsonのバージョンアップ
  • 遅延読み込み処理で発生していたパフォーマンス低下の修正

以降、それぞれ詳しく見ていきます!

【その1】フルサイトエディタ(FSE)と新デフォルトテーマ「Twenty Twenty-Two」

フルサイトエディタ(FSE)

まず、ひとつの目玉機能として、サイト全体を直感的に組み立てることができる「フルサイトエディタ(FSE)」というものの実装です。

これは簡単にいうと、サイト全体のデザイン・レイアウトをWordPressの管理画面上で編集・作成する事できる機能です。Wordpressを動かしている言語である「PHP」の知識が無くてもサイトを構成できる、いわば「Wix」などのノーコードツールのようなイメージです。

トップページ、ヘッダー、フッダー、サイドバーなどをすべて積み木のようなブロックで組み立てていけます。

なお、これらはブロックエディター(Gutenberg)にて編集可能で、従来からあるクラシックエディタでは利用できません。

Twenty Twenty-Two

また、フルサイトエディタ(FSE)にあわせて、「Twenty Twenty-Two」という新しいデフォルトテーマが追加されています。この「Twenty Twenty-Two」は、フルサイトエディタ(FSE)で動作するテーマになります。

これまでの”WordPress 5.8″でもブロック単位でレイアウトを調整することが可能でしたが、”WordPress 5.9″へのアップデートによって、サイト全体へと調整可能な範囲が広がり、より自由度がアップしたという印象です。

フルサイトエディタやTwenty Twenty-Twoに関するおすすめ参考記事

フルサイト編集機能や新デフォルトテーマ「Twenty Twenty-Two」については、下記の記事にて詳しく解説してくれていますので、本記事での詳しい解説は譲ります。
実際の画面を画像や動画付きで説明してくれています!

【その2】 theme.jsonによるテーマ開発

「theme.json」とは

theme.json」とは、”WordPress 5.8″の新しいツールとして、テーマ開発を利用出来るようにするファイルです。theme.jsonファイル一つで、フロントとエディター両方の見た目をコントロール出来るようになってます。

これは、theme.jsonへの記述をもとに、フロントとエディターに対するCSSが自動的に出力されるためです。

ちなみに”WordPress5.8″でもこの機能は見え隠れしており、ブロックエディター(Gutenberg)であればエディター上でカスタマイズしたものに対して自動的にCSSが生成され、自動的に投稿エディター画面とフロント画面の表示が同じ見た目になります。

「theme.json」についてのおすすめ記事

theme.jsonについては下記の記事が猛烈に詳しいので、本記事での詳しい解説は譲ります。
長尺ですが、「ブロックテーマにおけるtheme.jsonで何が出来るか」をすべて検証してくれており、とても参考になります!

【その3】 遅延読み込みのパフォーマンス低下を修正

“WordPress 5.9″では、遅延読み込みのパフォーマンスの低下が修正され、状況によってはページ読み込みが30%高速になるとのことです。

下記の参考記事を見るに1つ目に表示される画像を除外して遅延読み込みが実装されています。

【参考】WordPress 5.9で遅延読み込みのパフォーマンスの低下を修正し、場合によってはページ読み込みが30%高速になる(英語)

【参考】WordPress5.9で遅延読み込みパフォーマンスを向上(英語)

なお、この遅延読み込みは、imgタグにloading="lazy"を追記することで実現しています。

layzyloadとは、画像の読み込みをページ読み込み時に一度に行うのではなく、スクロールにあわせて読み込みを遅延させることでページ全体の読み込み速度を向上させる仕組みです。

2020年8月11日にリリースされた”WordPress 5.5“にて遅延読み込みが実装され、”WordPress 5.5″以降のバージョンを利用している場合は自動的に遅延読み込みされるようになっています。

ようは、ファーストビュー内の画像も含め、例外を除くすべての画像に対して遅延読み込みが適用されます

しかし、画像の遅延読み込みについては、ファーストビューに無い画像の読み込みを遅延させることが本来の目的で、ファーストビューの画像に対して遅延読み込みさせる必要はないです。

こういった理由から”WordPress 5.9″では、何もせずとも、ページの最初に表示される画像は遅延読み込みされないページの最初にある画像以外は遅延読み込みされるようになっています。

なお、ファーストビューに表示される画像が「2つ以上ある場合」や「1枚も無い場合」といった例外もあります。
これらへの対応は、functions.phpへ記述することでカスタマイズが可能とのこと。
※詳しい方法は記事の内容と外れるため割愛します。

アップデートで気になる点

クラシックエディターはどうなる? Gutenbergへの移行も要検討。

最近のアップデートを見ても、 WordPress側としてはブロックエディター(Gutenberg)への移行を推し進めている印象を強く感じます
次回のアップデート「WordPress 6.0」についても、”WordPress 5.9″を更に強化するとの情報も。。。

なお、従来からあるクラシックエディターについては「Classic Editor」というプラグインをWordPressが公式にサポートしています。ただし、こちらのサポートは2022年末までと表明しています。
※その時の状況によっては、サポートが延長になることも十分ありえます。

【参考】Classic Editor プラグインの公式サポート期限更新 | WordPress.org 日本語

もちろんClassic Editorの利用はまだ可能ですが、この先のWordPressが進もうとしている未来を考えると、現在クラシックエディターを利用している方は、今回のアップデート機会にブロックエディター(Gutenberg)への移行も検討してみてはいかがでしょうか?


ちなみに、下記ページにてブロックエディター(Gutenberg)を体験できます。
よかったらぜひ。

Internet Explorer 11のサポートは?

Internet Explorer 11のサポートについては、以前のバージョン”WordPress 5.8″からすでに終了しており、今回の”WordPress 5.9″でも同様にサポート対象外としています。
新機能のテストが行われないため動作が保証が無く、 Internet Explorer 11で正常に動くかわかりません。ご注意を!!!

【参考】Internet Explorer 11 サポート終了 | WordPress.org 日本語

WordPress5.9 の要件

WordPress5.9 を実行するための要件は下記となっています。

  • PHP バージョン 7.4 以上。
  • MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.2 以上。
  • HTTPS 対応

要件について詳しくは下記をご参考ください。

【参考】要件 | WordPress.org 日本語

最後に

いかがでしょうか。

今回のアップデートを見ると、今後のテーマ開発・設計手法にも大きく影響が出る内容もあるかと思います。

サイト制作会社の視点で見ても、 WordPress構築の際はゴリゴリにカスタマイズするのか、もしくは投稿者(クライアント側)で自由にカスタマイズして投稿してもらうのか。。。
要件定義の仕方や構築方法も変わってくるかもしれません。

  • 少し様子を見る(WordPress 5.8以前のバージョンのまま利用を続ける)。
  • 早速WordPress 5.9にアップグレードして、ブロックエディター(Gutenberg)を使う。
  • WordPress 5.9にアップグレードするけど、クラシックディターを利用する。

ぜひ検討してみてください!

※本サイト「WPWeb」ではすでに、本記事の内容である”WordPress 5.9″の次のバージョンとなる”WordPress 6.0″にアップグレード済みです。
現状、特に不具合等なく運用できています。

なお、特段過去のバーションで使う理由がない場合は、アップデートを推奨します。
「アップデートを推奨する理由」と「アップデート方法」については、下記の記事でまとめています。

WordPress 5.9についてのおすすめ記事

最後に、下記記事ではキャプチャ付きで紹介等をしており、WordPress 5.9について非常に参考になったのでご紹介しておきます!

【公式動画】WordPress 5.9の紹介

下記、WordPress 5.9に関してのWordPress公式動画(YouTube)になります。

ばっちり英語ですが、イメージはなんとなくつかめるかと思います!

Introducing WordPress 5.9

【 公式ブログ 】WordPress 5.9に関して(日本語版)

下記、 WordPress 5.9に関しての日本語版の公式ブログの記事です。
新しい記事が公開され次第、順次更新していきます!

次回アップデートのWordPress 6.0について

現在は「WordPress 6.0」として、日本時間2022年5月25日(水)の早朝にメジャーアップデートが行われています。

下記記事にてご紹介していますので、是非!

こちらの記事もいかかですか?

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