はじめに(All-in-One WP Migrationとは?)
今回は「All-in-One WP Migration」というプラグインを使用した移行方法になります。
「All-in-One WP Migration」はボタンをクリックするだけでWordPressのお引越し(移行)が出来てしまう便利なプラグインです!
使い方に慣れてしまえば、10分もかからずにWordPressの移行が出来ます。
ただ便利な反面、使用する上で気をつけなければならない点があるため、あわせて解説していきます。
※移行先(お引越し先)でWordPressがイントールされていることが前提になります。まだインストールできていない方は下記記事を参照してください。
移行の手順
※実行環境WordPress 5.9 2月15日現在
- 「All-in-One WP Migration 」使用前の準備と注意点
- 移行元と移行先のPHPバージョンを揃える
- 移行元と移行先のWordPressバージョンを揃える
- 「All-in-One WP Migration」をインストール
- 移行元のデータをエクスポート
- 移行元のデータを移行先にインポート
1.「All-in-One WP Migration 」使用前の準備と注意点
移行元と移行先のPHPバージョンを揃える
まずは、移行元と移行先のPHPバージョンを揃える必要があります。
PHPのバージョンを揃える理由としては、
- プラグイン&テーマが正常に作動しない
- サイト自体が表示されなくなる
などの可能性があります。
※古いサイトの改修などは新しいPHPバージョンに対応出来ない可能性がありますので、特に注意が必要です。
PHPバージョンの確認方法は、管理画面 → 【ツール】 →【 サイトヘルス】 から現在のサイト情報を確認することが出来ます。
【サイトヘルス】内の【情報】をクリックし【サーバー】のタブを開きます。

【サーバー】タブ内に【PHPバージョン】が記載されていますので、移行元と移行先のPHPバージョンを確認しましょう。

多くのレンタルサーバーでもPHPのバージョン確認、変更が可能です。
▼詳しくはご利用のレンタルサーバーを参照ください。※5社抜粋
- LOLOPOP!(PHPの設定)
- Xserver(PHPのバージョンについて)
- SAKURA internet(PHPのバージョン変更)
- ConoHa WING(ご利用ガイド PHPの設定をする)
- mixhost(PHPのバージョン変更)
移行元と移行先のWordPressバージョンを揃える
移行元と移行先のPHPバージョンを揃える事に加えて、移行元と移行先のWordPressバージョンも揃える必要があります。
管理画面 → 【ダッシュボード】内の概要にて確認出来ます。
移行元と移行先のWordPressバージョンが揃っているかどうか確認しましょう。

※WordPressのバージョンアップ方法は本記事では割愛します。
2.「All-in-One WP Migration」をインストール
移行先と移行元両方で「All-in-One WP Migration」をインストールします。
【管理画面】→【プラグイン】→【新規追加】から「All-in-One WP Migration」と検索してみてください。

【今すぐインストール】をクリックしするとインストールが始まります。
インストールが完了したら【有効化】を押し、プラグインの有効化をしてください。
有効化が完了したら、管理画面左のサイドバーに「All-in-One WP Migration」が追加されます。

3. 移行元のデータをエクスポート
移行元(お引越し元)の「All-in-One WP Migration」からデータをエクスポートしてきます。
エクスポートとは、簡単に言うと「データの取り出し」です。
【管理画面】→【All-in-One WP Migration】 を開きましょう。
下記画像のような画面が表示されます。
なお、緑色部分の【エクスポート先】を押すと展開ができます。

エクスポートをする前に、【高度なオプション】と【検索<文字列>置換<別の文字列>データベース内】について解説します。
検索<文字列>置換<別の文字列>データベース内

ドメインの変更がある場合は、こちらに入力することで一括置換が可能です。
変更前 | 変更後 |
---|---|
https://test-forexample.com | https://master-forexample.com |
「高度なオプション」でエクスポートファイルを制限

【高度なオプション】は、エクスポート時にいらないものを選択出来ます。
なぜ必要ないものを選択するかというと、アップロードする際のファイルサイズに制限があるためです。
というのも、「All-in-One WP Migration」には有料版と無料版があります。
有料版の場合、アップロードの際にアップできるファイルサイズが無制限ですが、無料版の場合は、最大アップロードファイルサイズが300MBになっています。(インポート画面で確認出来ます。)
※2月15日現在 ver7.54

もし有料版を使用している場合は、何も考えずにエクスポートして問題ないです。
ただ、無料版を利用しておりアップロードするファイルが300MBを超える場合は、有料版に変更するか、【高度なオプション】から必要のないデータを省いて容量を軽くするか、いずれかの方法を取る必要があります。
特に、写真などのデータが入っている「メディアライブラリ」はファイルサイズが大きいため、エクスポートはせずFTP上でダウンロードする方が容量の削減になります。
エクスポート先の選択
文字列の置換、高度なオプションの選択が終了したらエクスポートの実行をしましょう。
【ファイル】をクリックし、データをエクスポートします。

下記の画像のようにエクスポートが開始されます。


【ダウンロード】をクリックするとパソコン上にダウンロード出来ます。
これで、エクスポートの完了です!
なお、エクスポートするたびにサーバー内にファイルが生成されます。
生成されたファイルは、【All-in-One WP Migration】→【バックアップ】から確認することが出来ます。

4. 移行元のデータを移行先にインポート
移行先(お引越し先)のWordPress管理画面にログインしましょう。
【All-in-One WP Migration】→ 【インポート】→【ファイル】を選択しましょう。


先程、移行元からダウンロードしてきたデータを移行先(お引越し先)にインポートします。



【開始】をクリックしましょう。

インポートの完了です。再度ログインしてみましょう!

移行元のデータが入っていたら移行完了です!
ただ、「All-in-One WP Migration」を使用すると移行元のログインID(ユーザー名)、パスワードなどの情報をそのまま引き継ぐことになります。
そのため、移行元のログインID(ユーザー名)、パスワードでログインが必要な場合があります。
ユーザーIDの変更方法は下記記事にて解説していますので、是非ご覧ください。
まとめ
最後に手順を再度振り返りましょう!
- 「All-in-One WP Migration 」使用前の準備と注意点
- 移行元と移行先のPHPバージョンを揃える
- 移行元と移行先のWordPressバージョンを揃える
- 「All-in-One WP Migration」をインストール
- 移行元のデータをエクスポート
- 移行元のデータを移行先にインポート
「All-in-one WP Migration」はとても便利なプラグインです。使い方に慣れてしまえば10分もかからずにWordPressの移行(お引越し)が出来ます。初めてで不安な方はローカル環境で一度やってみましょう!
ローカル環境構築方法は下記記事を参照してみてください。
Let’s Try!!!!